【初心者向け】道具や設備不要で手軽にプラモの色を変えられるガンダムマーカー、使い方を解説!
ガンダムマーカーの使い方の解説記事です!これから初めてガンダムマーカーを使う方のお手伝いができればと思います。
ガンダムマーカーと言うと厳密には何種類かあり、大きく分けて以下の3種類があります。
・ガンダムマーカー塗装用
・ガンダムマーカー スミ入れ
・ガンダムマーカー リアルタッチマーカー
「スミ入れ」「リアルタッチマーカー」は塗装後の仕上げに使う専用のペンです。
スミ入れについては以前の記事で触れたので気になる方はこちらも。
他にもテーマごとにセットになっているものや消しペン・トップコート・エアブラシと言った周辺アイテムがあります。
今回の記事では単にガンダムマーカーと言った時に指すことが多い「ガンダムマーカー塗装用」についてお話します。
パーツの色分けや質感アップに
最近のガンプラはほぼ成形色ですでにほとんど色分けされていて組み合立てるだけでイメージに近いプラモデルになります。
ですが細かな点はどうしても色分けされていない箇所もあります。
そういった、ここの色だけちょっと変えたい!と言うときにガンダムマーカーは大変便利です。
ガンダムじゃないプラモデルなんですが、こういう部分の塗り分けや
もっと金属らしい色にしたいといった場合ですね。
通常は塗料を塗る時に濃い色の上に薄い色を塗るのは下の色が透けてしまいやすいんですが、ガンダムマーカーは隠ぺい力が高く、下の色が濃くても綺麗に色を変えることができます。
はみ出した場合は専用の消しペンがありますがMr薄め液でも拭き取ることができます。
注意点
便利なツールですが使う上でいくつか気を付けた方が良いこともあります。
他の塗料の上から使えない
ガンダムマーカーはアルコール塗料で、他の塗料を溶かしてしまうため色を塗った上からマーカーを塗ることはできません。
こちらは黒いスプーンに色々な塗料を塗ったものですが、
これの上からマーカーで線を引いて、乾く前に拭き取ると下の塗料も一緒に拭き取れてしまうと、塗料を溶かしているという目安で実験しました。
結果は下の写真の通りで、下調べした限りだとラッカー系、水性アクリル、エナメル、ガンダムマーカー全ての塗料を溶かすとのことで完全にそのつもりで記事を書きかけていましたが
エナメルだけ妙にしぶとかったです。
ただ剥がれている部分もあり、触ると毛羽だっている感じがしたので溶けてはいましたので、やはりどの塗料の上からもガンダムマーカーは塗れないということで間違いないと思います。
逆も試してみました。
下調べした感じではそこそこ大丈夫とのことだったのでそのつもりで挑みました。
今度はガンダムマーカー(青)を塗った上からラッカー・アクリル・エナメルで線を引きました。
エナメルは綺麗に拭き取れたんですが
アクリルもラッカーも下に塗ったガンダムマーカーごと拭き取ることになりました。
同じガンダムマーカーのスミ入れペン・リアルタッチマーカーも試してみたところ
水性・拭き取りタイプのスミ入れペンは溶けない、油性・流し込みタイプは溶ける、リアルタッチマーカーは溶けないという結果になりました。
ざっくりまとめると、何か塗装した上からガンダムマーカーを塗るのは無理、
ガンダムマーカーの上にはエナメル塗料と水性塗料は塗れるので、エナメル塗料やリアルタッチマーカーを使ったウェザリングは可能
スミ入れもエナメル塗料や水性のガンダムマーカースミいれペンを使えば可能、となります。
使いにくい場所がある
塗膜(塗装して乾いた表面)が頑丈でないため関節などよく動かす部分を塗ると剥げてしまうことがあります。
また、極端に広い面を全部マーカーで塗ろうとすると、インクがかなりサラサラしているため塗りムラができやすい印象でした。
ABSパーツには使えない
プラモデルの素材はほとんどがPSというプラスチックですが、関節など強度が必要な部分では一部ABSという素材が使われています。
ガンダムマーカーの注意ではなく塗料全体の注意ですが、このABSパーツは塗装すると塗料がしみこんでパーツが割れてしまうことがあります。
ガンダムマーカーも例外ではありません。
元々ABSパーツが使われるのは関節が主なので、剥がれやすいガンダムマーカーにはあまり関係がない気もしますが、うっかり塗らないように気を付けましょう。
おわりに
注意点を長々と書いてしまいましたが、扱いが難しいということは全くなく、むしろ買う前に知っておいた方がよさそうなことは頑張って探してもこのくらい、という意味合いの方が近いと思います。
あれこれ道具をそろえる必要もなく、手軽に色を変えて楽しむことができるのでぜひ遊んでみてください。