ハセガワから1/72 F/A-18E スーパーホーネット “VFA-151 ビジランティーズ CAG 2022”のプラモデルが発売決定!

ハセガワから9月、F/A-18E スーパーホーネット “VFA-151 ビジランティーズ CAG 2022”の1/72スケールキットが発売されますので機体についてさらっと解説していきます。


F/A-18E/Fはマクドネル・ダグラス社(現ボーイング社)が開発したF/A-18C/D ホーネットの発展型となる第4.5世代ジェット戦闘機(戦闘攻撃機)です。
F/A-18Eが単座式、F/A-18Fが複座式の機体です。
1995年に初飛行して以来アメリカ海軍の主力機として活躍しています。
スーパーホーネットの愛称で呼ばれていますが敵味方識別装置アンテナをサイの角に見立ててライノ Rhinoと呼ばれることもあります。


F/A-18E スーパーホーネット “VFA-151 ビジランティーズ CAG 2022”

アメリカでは1963年からA-6艦上攻撃機を広く使用していましたが退役に伴い後継機を開発していました。
しかし後継機になるはずだったA-15の開発はスケジュールの遅延や開発コストの高騰で中止になりました。
その代わりとして1992年からF/A-18E/Fの開発が実施されました。
先の開発計画の中止や世界的な軍縮の流れから完全新型機の開発は議会の承認を得られない恐れがあるとして、F/A-18E/FはF/A-18の発展機というコンセプトで開発がスタートしました。
しかしながら大幅な改良と大型化の結果、見た目こそ従来のホーネットに似ているもののC/Dとの共有部分は1割程度と全く別物として完成しました。


改修内容としては今しがた触れた大型化によって電子機器の搭載スペース、燃料タンクの増加による航続距離の延長を実現しました。また、ステルス機能も搭載されています。
特にブリングバック・ペイロードは飛躍的な向上を遂げました。
戦闘機は空母着艦時にどれだけの搭載物を積んだままにしておけるかと言う最大着陸重量が定められており、これを超える量の弾薬は着艦前に破棄しなければなりませんでした。
スーパーホーネットはこの持ち帰り能力が従来機から大きく改善することに成功しました。
どれだけ多くの弾薬を詰めるとしても持ち帰ることが無ければ捨てるだけ、その分余分にコストがかかってしまい、弾薬を持てるだけ持って飛ぶということは現実的ではありません。
スーパーホーネットは4トンと言うブリンバック能力を持つため、ほとんど無制限に弾薬やセンサーを搭載することができます。
反面、加速力や旋回性能などは従来型よりも低下し、マルチロール機とは言いつつも攻撃機的な側面が強くなりました。


アメリカ海軍では主力として広く使われているスーパーホーネットですがアメリカ以外の国ではほとんど導入されておらず、現在はオーストラリア・クウェートで導入が決まっていますがオーストラリアではF-35AとEA-18Gが配備予定、クウェートもユーロファイター タイフーンと併用する形に限られています。
価格が高額で扱いやすさに欠ける点とアメリカでも一部基地は配備を後回しにされるほど排気音が非常に大きいなどネックがあります。
また、核攻撃能力がないなど性能面のミスマッチからも導入を取りやめる国家がありました。


そういった事情や従来のF-14の人気、見どころになるドッグファイトを見据えた性能ではないためかF/A-18E/F スーパーホーネットはフィクションの世界ではあまり活躍はありませんでした。
しかし2022年に公開された「トップガン・マーヴェリック」ではこの性能を活かして一躍主役機に躍り出ました。
前作からの主人公マーヴェリックはウラン濃縮施設の破壊ミッションを主導することになります。
施設は電磁波妨害で守られているためこれをかいくぐることのできるレーザー誘導爆弾を運用するスーパーホーネットで挑みます。
陸上の施設に隘路を通って低空飛行で急接近し離脱するスリリングなミッションとそれに挑むための訓練シーンを見ることができます。
なお終盤では敵基地から強奪したF-14でドッグファイトを行うニクい展開も見られました。


今回ハセガワからキットになったのは単座型のF/A-18E スーパーホーネット、マーキングはVFA-151 CAG(Commander Air Group=司令専用機)「NG400」(2022年)です。

ビジランティーズワッペン

1955年から使用されている部隊マークのワッペンが付属します。
部隊の通称:ビジランティーズは自警団を意味し、舞台の24時間の戦闘態勢を象徴しています。
VF-151は1986年にF-4からF/A-18Aに使用機体を変更して戦闘攻撃飛行隊 VFA-151として厚木に再配備され、90年代に入ると湾岸戦争などに参戦しました。
この部隊は2013年からF/A-18E スーパーホーネットに移行しました。


以上F/A-18E/F スーパーホーネットとハセガワの1/72 F/A-18E スーパーホーネット “VFA-151 ビジランティーズ CAG 2022”のご紹介でした。

商品データ

F/A-18E スーパーホーネット “VFA-151 ビジランティーズ CAG 2022”

  • メーカー ハセガワ
  • サイズ 模型全長 … 255mm 模型全幅 … 184mm
  • 素材 プラスチック製
  • スケール 1/72
  • JAN 4967834024502