第61回静岡ホビーショーからプラモデル制作&ディスプレイのお役立ちアイテムを特集!新商品の情報もお届けします!
第61回静岡ホビーショーの詳細レポートです。今回はツール特集ということでプラモ向上委員会・セメダイン・ホビーベース・ミネシマ(敬称略)のブースにお邪魔してきました。
目次
・プラモ向上委員会・セメダイン
・ホビーベース
・ミネシマ
プラモ向上委員会
削りカスを回収できる作業スペースのワークステーションシリーズで有名なプラモ向上委員会では他にも模型製作が快適になるグッズを開発しています。 今回は新製品のボルテックススターラーとサステナニッパーAdvanceを触らせていただきました。
ボルテックスターラー TURBO
久しぶりに使おうと思ったカラーがすっかり分離してしまっていたりドロドロになっていることに頭を悩ませることは悲しいことによくあります。そういった時は必要に応じて希釈し、攪拌することになりますがこの攪拌が面倒くさい。大き目のボトルなら軽く振るだけでもある程度混ざりますがたいていの塗料は振るだけでは大して混ざりません。攪拌用のボールや棒を使うことになりますがその分ロスが出ますしなかなか混ざってくれません。
そんな古くなった塗料を救ってくれる便利アイテムが発売されました。
ボトルをクリップで挟み込んでつまみを回すだけで高速回転!タイマー機能付きで2分で止まるので別の作業をしている間に攪拌が終わります。
回転速度はつまみで調整できますが容器のサイズごとに青~黄~赤と3段階に分かれています。
青が最も回転が遅く、大型の容器用の速度になっています。サーフェイサーや缶スプレーに使用する想定になっています。容量としては40~100mLほどのものが対象です。
黄は中程度の回転速度で、10~30mLの容量向けです。水性カラーやアクリル塗料などたいていの塗料はここになります。
赤は最も速く回転し、エナメル塗料など10mL以下の小さな容器が対象です。
動画は黄ゲージで回している場面です。ステージが大きく動くことで渦を作り塗料を巻き上げて混ぜています。
普段から模型を作る方はもちろんのこと、たまに作って遊ぶライトな方におすすめの商品です。
サステナニッパーAdvance
片刃ニッパーです。こちらの特徴は
刃を取り外して交換できることです。
プラスチック用のニッパーは刃が鋭角で綺麗に切れますが硬いパーツを切ったり、長く使うと刃こぼれが起こります。
そうすると買い替えることになりますが、このサステナニッパーは刃を交換するだけと非常にコスパがよくなっています。
(プラモデル始めたての頃、深く考えず針金を切ってあっと言う間に買い替えることになった我が家のニッパーも救われます。)
刃の部分はネジで押さえつけられているので付属のドライバーで緩めて引き抜きます。試しに付けはずししてみましたが難しいことは何もなく1分足らずで交換できました。
替え刃セットに予備のネジも入っているのでネジ穴が潰れたり落としてしまっても安心です。
切れ味の方もランナーで試し切りしましたが、ハサミで紙を切るくらいの力加減で切れました。クリアパーツも軽く力を入れるだけで切れます。
なんだかんだこの手の刃物は消耗品でもあるので、こういったエコな商品はありがたく感じます。
セメダイン
セメダインでは多種の接着剤が展示されました。
その中でも特に目をひかれた「ハイグレード模型用」と弾性粘着剤「BBX」をご紹介します。
ハイグレード模型用
一般的な瞬間接着剤だと硬化後は白化してしまうことが多いです。合わせ目や塗装する場合など見えない部分なら問題はありませんがクリアパーツには使えません。
ハイグレード模型用はそんなクリアパーツをくもらずに接着できます。
また、金属も接着できるため一般的なプラモ用接着剤ではくっつけられないメッキにも使用可能。
通常の接着剤との比較です。どこに塗ってあるのか肉眼でも全くわかりませんでした。
また、透明という以外にも、水性のため塗装の上から塗っても塗料が溶け出さない、においがしない、硬化前なら水で拭き取ることもできるなどプラモ製作に便利すぎる接着剤になっています。
BBX
こちらは貼って剥がせる接着剤で、主にフィギュア・プラモの転倒防止に使用できます。
似た用途の製品にレアタックがあり、こちらはシールのような形状です。
接着面が細長い場合や、複雑な形状の場合はBBX、広い面が床に付く場合はレアタックが便利かなと思います。
どちらも接着直が強く、特に抑えなくても軽く置いただけでしっかりくっつきます。
接着面にべたつきも残らず、家具が傷みません。
細かなパーツも多く棚から落ちると捜索が大変な模型。破損の恐れもありますし扉のない棚にしまっている方は是非導入をご検討ください。
ホビーベース
ホビーベースは1/12素材ちゃん・くんやディスプレイ関連商品を多く展開しています。フィギュア・プラモデル向け専門の商品展開のためピッタリサイズなことが強みかと思います。
ホビーショーではディスプレイ用品がフィギュアなどを飾った状態で展示されていました。
鉄骨トラス
1/12素材ちゃんを入れて展示されました。
スポットLEDを取り付けてライブの様子が再現されています。
ロボットモデルの格納庫やカーモデルの展示会風の表現にもおすすめされていますがアイディア次第で色々な用途に使えます。重機の模型と合わせて工事現場を再現したり廃墟感の補強に使ったりと夢が膨らみます。
1/12なら2-3人までは無理なく飾れそうです。4人以上のグループを飾る時はもう1セット用意した方がいいかも。
別売りのモデルカバーに対応しているので撮影の時だけでなく普段から飾っておけるのもポイントです。
>> トラスセット(シルバー・PPC-K38SV)商品ページはこちらから
>> トラスセット(シルバー・PPC-K39SV )商品ページはこちらから
モデルベース
各サイズ・形状のものがフィギュアを載せて展示されました。
透明のアクリル板と金属を組み合わせたシンプルな作りで、どんなフィギュアにも合わせることができます。
拡張性が高く、別売りの金具を使うことで手持ちの模型にマッチしたディスプレイを作れる大変便利なシリーズです。
こちらもモデルカバーと組み合わせて使用できます。
PPC-K44 モデルベース R-18は座り姿勢のフィギュアにぴったりのサイズ。
組み合わせて使うと立体的に飾れます。
メリハリのついたディスプレイになるのはもちろん、奥側の子がしっかり見えるのが助かります。
>> モデルベース R-18ひな壇パック商品ページはこちらから
Lサイズは1人だけだとすっきりして見えます。
2列で飾りたいときの必需品がひな壇です。
30mmと15mmの支柱がセットになっていますが別売りで60mmの支柱もあるので高さのあるフィギュアも並べて飾れます。
こちらもモデルカバーと組み合わせて使用できます。
>> モデルベース W-38 ひな壇パック商品ページはこちらから
デスクトップショーケース
1/8フィギュアや1/100~144のロボットを対象にしたディスプレイです
LEDライトが2本セットになっているためで任意の方向から光を当てて飾れます。
重量が1.6kg、工具なしでも組み立て可能と普段使いだけでなく展示会でも活躍できる仕様です。
床面積は25mm×25mmあり(内寸)、広々とした印象です。一部のバックパックや武装が極端に大きい機体以外は余裕をもって入れることができます。
>> デスクトップショーケースMブラック商品ページはこちらから
現在は予約を終了しています(2023年5月18日)
ツルマイ模型では他にもホビーベース商品を取り扱っていますので是非ご覧ください。
ミネシマ
ミネシマは模型関連の工具を広く展開しているメーカーです。ニッパーややすり、ピンセットなどのセットの販売があり、模型を始めて真っ先にお世話になった方も多いかと思います。
ホビーショーでは様々な工具が販売されました。
その中でも人気の定番商品・塗装クリップと使い捨てのホビーブラシについて教えていただきました。
塗装クリップ 10本入
塗装作業に必須のクリップです。特徴はクリップの先端がゴム製になっていることと持ち手が鉄製なことです。
ゴム製になったことでパーツを傷つけにくく保持力も高くなっています。
持ち手が鉄製で重みがあるため、従来の木製のクリップより重いパーツも安定して立てることができます。
また、汚れも落ちやすくなっています。
ホビーブラシ
筆の傷みやすい接着剤や溶きパテを気軽に扱える使い捨ての筆です。
複数色使う場合にはそれぞれ筆を変えるか毎回筆洗で洗う必要がありましたが、使い捨てなので一色一本が簡単にできます。
洗ったつもりが溶剤に前の色が残っていた・筆の奥に塗料が残っていた、ということがなくなります。
やや幅広で面を塗るのに向いた平筆と細かな作業向けの面相筆が販売されています。
ツルマイ模型では他にもミネシマ商品を取り扱っていますので是非ご覧ください。
以上プラモ向上委員会、セメダイン、ホビーベース、ミネシマのブースのレポートでした。
どんどん便利な商品が出ていて時代の流れを感じます。
今回のレポートが購入を迷っている方の検討材料になれば幸いです。
では、快適な模型ライフを!