新作劇場アニメ制作決定で話題沸騰中の「王様ランキング」から「ボッジ」の手のひらサイズのフィギュア5種が登場!

王様ランキングは国の豊かさ、抱えている騎士の数と質、そして王様自身がいかに勇者のごとく強いかを総合的に評価した"王様ランキング"が存在する剣と魔法のファンタジーな世界で立派な王を目指して奮闘する「ボッジ」の物語です。王道の展開と丁寧な人物描写、なにより優しく勇気づけられる作品として人気を集めています。
2017年からマンガハックで個人が投稿していました。
シンプルな絵柄もあって爆発的な注目はされていませんでしたが実際に読んだ読者からの評判は高く、堅実にファンを増やしていました。
2018年ごろ口コミで話題になり、一気に知名度が上がりました。
その後は2019年に単行本が発売、2021年からアニメが放送されメディアミックスが進みます。
2023年にスペシャルエピソード「王様ランキング 勇気の宝箱」が放送され、現在新作劇場版が発表されています。


今回メディコム・トイから全長5~7cmほどの手のひらサイズのボッジのフィギュアが発表されましたので、この「王様ランキング」についてご紹介していきます。
※アニメ第一期のネタバレをちょっぴり含みます※

ボッジとカゲのフィギュアが発売

>> UDF ボッジ& カゲ「行進」


ストーリーについてお話しする前に「貴種流離譚」というものをご説明したいと思います。
神話や伝承の中で英雄と呼ばれる存在について語ったものは多々ありまして、そういった物語は世界各地で場所を問わず概ね似通った構成になっています。
貴種流離譚は高貴な生まれの子が何らかの事情で身分を追われ、旅をしながら試練を克服して尊い存在になる話です。以下のような要素が含まれます。
・父親は人間ではない存在
・母親は王女
・生まれてくるときには何らかの困難がある(ずっと不妊だった、試練が設けられたなど)
・子は王になると予言される
・子を恐れた父によって箱や籠に詰められて川に流され、動物や夫婦に育てられる
・育った子供は旅をして怪物を退治したり異界を訪れ英雄として成長する
・生みの親に再会して父親に打ち勝つ
・父親の国を支配するか新しく国を興す


こういった内容の話が貴種流離譚と呼ばれます。
神話では
・ヘラクレス
ゼウスと人間のアルクメーネーの間に生まれた。王になる予言を受けたがくつがえされた。のちに我が子を殺し、贖罪のため冒険して十二の功業を行った。赤子の頃に野原に捨てられたという説もある。
・オイディプス
父親を殺して母親を娶るという神託のため父親に捨てられた。国を離れた先で実父を殺したのちスフィンクスを退治して国王になり母親と結婚、自分の出自を知る。
・テセウス
アテナイの王とアイトラーの息子。海神ポセイドンと人間であるアイトラーの子と言う説もある。父親に認められるためにアテナイを訪れ道中で怪物を退治し王位を継いだ。

などが貴種流離譚とされています。日本では『伊勢物語』の「東下り」やスサノオ、かぐや姫がこれに当たると考えられています。
また、貴種流離譚の流れをひく物語は現代でも多く見られ、例えば「どろろ」は父親が魔神と契約したために身体を失った状態で生まれ、川に流されました。
「アルスラーン戦記」は王子であるはずのアルスラーンが国を失い旅をしながら国土を再建し王にとなる物語です。「コードギアス」も皇子が国を追われて父親に復讐という流れなど近い文脈の作品です。単に特殊な生い立ちの主人公が(異世界で)旅をして最終的になんらかの名声や地位を得るというテンプレートは現在のフィクションとして人気があり、ちょっと近い要素があるくらいの作品は多数存在します。


ボッジ

>> UDF ボッジ「構え」

本作王様ランキングの主人公ボッジは父親が魔神と交わした契約によって耳が聞こえず非力で剣も握れない体で生まれました。非力で小柄、耳も聞こえないため言葉も満足に話せず周囲の人間から王の器ではないと蔑まれていました。
しかし強さに憧れ、立派な王になることを夢見ていた彼は「カゲ」という友達を得て人生が大きく変わります。
父王ボッスの死後ボッジは跡を継ぐことができず旅に出ます。しかし途中で冥府に突き落とされそこで修行をします。強くなったボッジは国に戻り、国の危機に戦います。


カゲ

>> UDF ボッジ& カゲ「仲間」

ボッジの友人となったカゲは目玉のついた黒いシミのような平面の生き物です。明らかに異形の存在ですが「王様ランキング」では人間以外の存在もいるため、その点では普通に生活しています。
暗殺集団「影の一族」の生き残りで泥棒をして生きていました。
ひねくれた性格ですが優しく、ボッジに「どんな時も味方になること」を誓い親友として支えてきました。

親友

>> UDF ボッジ& カゲ「再会」


ボッジの成長は英雄譚をなぞらえるように展開されましたがもちろんそっくりそのままというわけはありません。
赤子の頃に捨てられていないどころから義理の母のヒリングは優しすぎるボッジが辛い目に合わないように王位から遠ざけ、旅に出ることにも難色を示しました。
また、貴種流離譚は最終的に英雄が悲劇的な最期を迎えるケースが多々ありますがボッジならきっと立派な王として登場人物からも読者からも長く愛されていくでしょう。
ずっと続いてほしいような完結が楽しみなような「王様ランキング」の紹介でした。


ご覧いただき有難うございました

>> UDF ボッジ「おやすみ」




商品データ

UDF ボッジ& カゲ「行進」

  • メーカー メディコム・トイ(MEDICOM TOY)
  • サイズ 全高約62mm
  • 著作権表記 (C) ST,K/ORYT
  • 原型制作 PERFECT-STUDIO
  • スケール ノンスケール
  • JAN 4530956157474