時代に合わせてリメイクされた名作「TRIGUN(トライガン)」。新ビジュアルのヴァッシュ・ザ・スタンピードが早くもPOP UP PARADEで登場！

どれだけ年齢を重ねても、色褪せない作品というのは皆様お持ちでしょうか。熱いアクションや濃厚なストーリー、魅力的なキャラクター。理由は色々ありますが、それだけ「ハマった作品」のリメイクって熱い話ですよね。昨今は昔の作品がリメイク、またはリマスター化で蘇ることも多々あり、感動を再び味わえる時代になりましたね。

今回ご紹介するのはそんな色褪せない作品のリメイク。内藤泰弘先生原作の漫画「トライガン」が大胆にリメイクされた、フルCGアニメーション「TRIGUN STAMPEDE」から、主人公「ヴァッシュ・ザ・スタンピード」が、放映間もないこの時期にPOP UP PARADEのフィギュアになって登場したのでご紹介します。

劇場版からおよそ13年ぶりにアニメ化！オリジナル新作アニメとして、今までのトライガンとは違うことを匂わせる「トライガンがやってくる。帰ってくる、ではない。やってくる。」というコメントと共にやってきた本作は、2023年冬に放映され、様々な嵐を起こしました。

もはや新作！？今風にビジュアルが一新！髪型や衣装は現代風に、表情はお人よしの優男感が増した人間台風

過去のアニメや漫画原作を知っているファンからの賛否の意見ががっつり分かれた新ビジュアル。彼のトレードマークであった「トンガリ」頭ではなくなり、双子設定を際立たせるかのようなツーブロックの髪型へ変化。サングラスもシンプルなフレームに。人畜無害な感じをこれでもかとプラスされたようなビジュアルに変化しました。このような大きな変化は、作品愛が深ければ深いほど原作との「違い」に違和感を感じてしまう原因にもなってしまい、残念ながら否定的な意見も多くありましたが、「ヴァッシュ・ザ・スタンピードを設定を鑑みて、今デザインしたのであればこうなるのでは」という意見に個人的には一票を投じたいところ。

今回登場したPOP UP PARADEのフィギュアからも、髪の毛にはツンツンした硬さよりも、どちらかといえば風になびいたような柔らかいイメージ。色付きの丸眼鏡に原作のヴァッシュらしさも感じます。

深紅のコートのイメージもかなり違っています。流れのプラント技師という設定に違和感を感じない、どこかダボっとしたデザインコートはフィギュアからも感じることができます。ハードな時代を生き抜くための装備というよりも、技師に擬態するための衣装のようにデザインが変化したということなのでしょうか。衣装デザインに苦労の跡を感じます。

義手はなめらかな可動を実現させるためか、曲面的なフォルムをしており、拳銃とは違う材質を感じさせる色合いがいい感じですね。原作ではもともとシルバーだった拳銃が黒くなったのは目立たないことを意識したということなのかもしれません。

下半身からは内藤先生を感じるのゴツめのブーツに、しなやかな筋肉を感じさせる足回りもいい造詣をしています。

サングラスの隙間から見える表情には、主人公らしい力強さを感じることができます。普段は人畜無害が人の皮をかぶっているようなヴァッシュも、覚悟を決めた際には頼もしい姿を見せてくれます。逃げることもあるけれど、自分の運命に立ち向かう姿はどう見ても主人公です。伝説のガンマンと言われるのも納得の超絶技は、センスや才能ではなく、自らの手で磨かれたもの。原作では日頃の研鑽を欠かさない姿を見ることができます。設定などにもかなりの変更点が加えられていますが、基本的には彼、カッコいいんです。

世界観や設定も大きく変化した「TRIGUN STAMPEDE」。原作への愛が深い作品をリメイクするということの難しさを実感させられる作品にはなってしまいましたが、面白い作品に仕上がっています。リメイク版でもウルフウッドとのコンビも健在でしたので、ぜひ彼のフィギュアも出してほしいところですね。グッドスマイルカンパニーさん、よろしくお願いします。
完結編の制作も決定したとのことでまだまだヴァッシュ・ザ・スタンピードの物語は続きます。是非手元に彼のフィギュアを手元において、行く末を見守ってあげてください。