1/35 M76 オッター 水陸両用貨物輸送車 前期型

商品説明

M76 オッターは1940年代後半にM29 ウィーゼルの代替車両として開発され、米海兵隊が使用した水陸両用貨物輸送車です。1945年4月に陸軍は装軌式の水陸両用貨物輸送車の開発を開始し、1947年10月T46水陸両用貨物輸送車の試作車が製作されました。Ｔ46はボート状の下部車体に密閉式の上部車体を架装したボディに、トーションバー懸架の空気入りのタイヤを転輪とする足周りが組付けられ、起倒式のスクリューを装備していました。その後改修を受けたT46試作車は新たに「T46E1」と命名され、1949年11月から開始されたテストをクリアすると1951年1月から生産が開始されました。T46E1に興味を持ったアメリカ海兵隊の兵器部門が本車のさらなる走行試験を要求し、乾湖や砂丘、泥濘地での走行試験が実施されると1953年3月に「M76 水陸両用貨物輸送車」の制式呼称と「オッター」の愛称が与えられました。本来は揚陸作戦等で使用する車両として開発が始められたM76でしたが、戦後は大規模な揚陸戦を展開する場面がほぼ無くなってしまったため運用地域は軟弱な地形や雪深い地域に限られましたが、ベトナム戦争においては幅広の履帯による低接地圧により沼沢地域の基地への輸送やパトロール任務等で活躍しました。