OVAから始まった異色の名作機動警察パトレイバーよりAV-X0零式のプラモデルキットが再び発売されることが決定！

子供の頃にロボットアニメを見ていた方は多いと思いますが、一番盛り上がっていた時期は70年代、80年代頃でしょうか。
そのロボットアニメ全盛期に放送されていた作品の一つが機動警察パトレイバーだと思いますが、レイバーというロボットの操縦担当となって、様々な社会事件に立ち向かっていく中で葛藤しながら成長していくストーリーが魅力的ですよね。
パトレイバーはOVAがはじまりで、それをきっかけに漫画や小説、映画、ゲームなどが次々とメディア展開されていくという珍しいロボット作品となっており、あまりに多くの媒体で展開されたこともあり、どれが原作なのかよくわからないといった声もあったりします。
漫画が原作でないという珍しい形になっているパトレイバーですが、どの作品も社会問題や政治物など幅広くテーマを取り扱っており、子供の頃に好きで見ていた方も、大人になって社会というものを理解してから見てもまた違った楽しみ方ができる作品だと思います。
そんなパトレイバーですが、最初のOVA放送から30年以上経つ作品だというのに、今もなお様々な形で関連グッズや作品が出ているので本当にすごいと思います。
今回はそんな機動警察パトレイバーから98式AVイングラムの後継機種であるAV-X0零式のプラモデルキットが再度の再販がされることが決定しましたので、ご紹介していきたいと思います。

あまりの人気ぶりに再販の再販がかかるファン待望の零式プラモデル

ついに二回目の再販が決まった零式ですが、なかなか手に入れる機会が巡ってこなくて待っていた方も多いと思います。
すでに過去にも販売されており、すでにかなり高評価が集まっているので、ちょっと作ってみようかなと考え始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こういったロボ系のキットはどうしてもバンダイのイメージが強いですが、MODEROIDもなかなかのクオリティを見せてくれるキットとなっています。
プラモデルなので一から組み立てていくわけですが、あまりプラモデルの製作に自信がないという方でも、最初からイメージに近い色分けになっているのがありがたいところです。
ただ、やはり作中の風格ある零式に近づけようと思うと、やはり塗装はしたほうがいいですね。
完成度にこだわればこだわるほど接着剤やヤスリなどを使ってそれなりの工程が必要にはなってくると思いますが、自身の手で悪役っぽさ満載の零式が組みあがっていくのはとても楽しいものだと思います。

大変でも、頑張って組み立てる甲斐があるだけのプロポーションを再現しているのはさすがMODEROIDだと思います。
零式は当時のアニメの中でも印象的だったと思いますが、すごく鋭角なフォルムが悪役っぽさを演出していて、完全なヒーローとはまた違った雰囲気の女性的なラインが感じられるのも特徴だと思います。
零式といえばやはり大暴走ですが、そんな印象深いシーンを再現できるギミックがしっかり搭載されているのもこのプラモデルが組みあがってからの楽しみですね。
もちろんフェイスカバーを上に上げることもできるようになっており、中に搭載されている赤いレンズのようなものも再現できるので、まさにあの方舟で暴れていた場面を彷彿とさせる仕上がりですね。
サイズは約13.5センチと小さめな印象を受けるかもしれませんが、それでも零式のプロポーションや顔の造形の忠実さ、綺麗さにこだわりがある方は期待できるキットと言えると思います。

零式はたっぷり開発費が使われたこともあって、エグイほど強くなってしまったレイバーですが、やはり方舟で見せたイングラムとの戦いは再現したいシーンの一つですよね。
あまりに強すぎてレイバーを持ち上げて膝で真っ二つとかしてしまう剛力ですが、やはり最大の特徴といえば、相手の装甲まで貫く貫手ですよね。
普通に考えたらすごい怖いですが、この貫手こそが悪魔的な強さを持つ零式らしさとも言えるので、プラモデルのパーツの中でもハンドパーツは最も時間をかけるべきパーツとも言えると思います。
組みあがった零式は各関節が可動できるだけでなく、可動域もそれなりに確保されているので、こうした貫手といった独特のポージングができるようになっているのはファンとしては嬉しい限りだと思います。
造形を見る限り、完全に相手を貫いている形も付属しているところがMODEROIDのこだわりとも言えますね。
劇中のシーンが完全に脳内再現できそうな精巧さがある気がします。

MODEROIDは人気シリーズなので、すでにイングラムをお持ちの方も多いと思いますが、こんなふうに臨場感溢れる戦闘シーンを二体で再現できるとなると当時アニメを見ていたファンとしても嬉しいものがありますよね。
今後も他のレイバーが登場すれば、さらに大きなスケールでのディスプレイも期待できます。
キットの個体差ではめ合いの難しさなど組み立ての過程で苦労する部分もあるかもしれませんが、それでもMODEROIDの零式たちはこれまでなかったほどのエッジの効いた造形を拝むことができるので、特に零式の凶悪なデザインが刺さる方は頑張る甲斐があるキットなのではないでしょうか。
凶悪さを映した顔や流れるようなラインに伸びる貫通するほどの爪は、まさに零式でしか味わえないカッコよさがあると思います。
MODEROIDの零式は今回が二度目の再販となりますが、やはり何度見ても劇中のようなカッコよさがありますので、ロボット系のプラモデルが好きな方も、当時から機動警察パトレイバーのファンの方も、ぜひこのチャンスに零式を組み上げて楽しんでほしいと思います。