Mr.BRUSH STARLINERは本当に使いやすい?SSD BRUSHと徹底比較して分かった違いをレビュー

筆塗りを楽しんでいると、「少し高価な模型用筆って何か違うの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、筆としては高価なGSIクレオスの「Mr.BRUSH STARLINER」と、モデルカステンの「筆塗り模型専用チタン平筆・丸筆(以下、SSD BRUSH)」の使用感を比較してみました。
【今回紹介する筆】
Mr. BRUSH STARLINER 平筆4号
Mr. BRUSH STARLINER 丸筆2号
筆塗り模型専用チタン平筆1/48用
筆塗り模型専用チタン丸筆M
Mr.BRUSH STARLINER 平筆4号とSSD BRUSH平筆1/48用を比較
広い面を塗装する平筆は、一見するとどちらも高品質な模型用筆ですが、実際に使ってみると塗り心地にははっきりとした違いがありました。

Mr.BRUSH STARLINER 平筆4号

STARLINERの特徴は、広い面を素早く塗り進められることです。塗料の伸びが良く、一度塗り始めると広い範囲を効率よくカバーできます。
ただし、筆を速く動かすよりも、ややゆっくりと一定の速度で動かした方が本来の性能を発揮しやすいと感じました。ゆっくり筆を滑らせることで塗料が均一に広がり、ムラも抑えやすくなります。
また、筆先が模型の表面を滑る感覚は非常にソフトです。適度なしなりがあり、抵抗感が少ないため、筆塗りに慣れていない方でも扱いやすい印象を受けました。
SSD BRUSH平筆1/48用

一方、SSD BRUSH平筆はSTARLINERとは異なる魅力があります。
印象的なのは、筆を速く動かしたままテンポ良く塗り続けられることです。筆先がしっかりと塗面を捉えてくれるため、リズム良く次々と塗装を進められます。
さらに、穂先には適度なコシがあり、筆を動かしたときの手応えが心地よく感じられました。「塗っている」という感覚が手にしっかり伝わるため、自分で筆をコントロールしている楽しさがあります。
同じ広い面を塗る場合でも、STARLINERは「滑らせるように塗る筆」、チタン平筆は「筆を操る楽しさを味わえる筆」という違いがありました。
▼STARLINERとSSD BRUSHを使い分けて3回塗り重ねたパーツ。仕上がりの差はほとんどない。

Mr.BRUSH STARLINER 丸筆2号とSSD BRUSH丸筆Mを比較
細かな塗り分けや奥まった部分の塗装では、穂先のまとまりが仕上がりを大きく左右します。今回比較した2本にも使用感の違いを感じました。

Mr.BRUSH STARLINER 丸筆2号

STARLINER丸筆2号は、穂先のまとまりが非常に優秀です。
筆先が最後まできれいに揃っているため、入り組んだパーツや細かなモールド周辺でも狙った場所へ筆先を運びやすく、「ここだけ塗りたい」という場面でも安心して使うことができました。
意図したラインを描きやすく、塗料が余計な場所へ広がりにくいため、細部塗装では特に扱いやすさを感じます。
Mr.BRUSH STARLINER 丸筆2号
SSD BRUSH丸筆Mも細かな塗装に十分対応できる性能を持っていますが、STARLINERと比べると穂先のまとまりにはやや違いがありました。
入り組んだ部分を塗装していると、狙っていない箇所へ筆先が触れてしまう場面があり、後から修正が必要になることがありました。
細かな塗り分けを重視する場合は、STARLINERの方がミスを減らしやすいという印象です。
▼SSD BRUSH丸筆はみ出してしまったところ

Mr.BRUSH STARLINER 面相筆10/0号を使ってみた
最後に、Mr.BRUSH STARLINER 面相筆10/0号も試してみました。

今回は水性塗料を使用し、細かな塗り分けが多いWarhammer(ウォーハンマー)のミニチュアを塗装して使用感を確認しました。

実際に使ってみてまず感じたのは、想像以上に扱いやすい筆だということです。極細の面相筆というと、「塗料の含みが少なく、何度も塗料を付け直さなければならない」というイメージを持っていましたが、STARLINER 面相筆10/0号は塗料の含みが良く、一度塗料を含ませるだけでも安定して塗り進めることができました。

また、細かな装飾を塗装しても、塗料が途中でかすれることが少なく、狙った場所へスムーズに筆を運べたのも印象的です。穂先のまとまりも良いため、細いラインや小さなパーツの塗り分けもしやすく、ミニチュア塗装との相性の良さを感じました。

まとめ
平筆では、Mr.BRUSH STARLINER 平筆4号は塗料の伸びが良く、広い面を効率よく塗装したい場面で扱いやすい筆でした。一方、SSD BRUSH平筆1/48用は適度なコシがあり、テンポよく筆を動かしながら塗装できるため、筆を操る楽しさを感じられる一本です。
丸筆では、Mr.BRUSH STARLINER 丸筆2号の穂先のまとまりが非常に優秀で、入り組んだパーツでも狙った場所へ正確に塗ることができました。細かな塗り分けが多い模型では、その扱いやすさが大きなメリットになるでしょう。
さらに、Mr.BRUSH STARLINER 面相筆10/0号は極細筆でありながら塗料保持力が高く、ストレスなく細かな作業を進められた点は特に印象的でした。
今回の比較を通して感じたのは、SSD BRUSHは「コシのある心地よい描き味」が魅力である一方、STARLINERシリーズは「塗料保持力」と「穂先のまとまり」に優れ、思い通りに塗装しやすい筆だということです。どちらも完成度の高い模型用筆ですが、「より快適に、狙った場所を正確に塗りたい」という方には、STARLINERシリーズは十分試す価値のある筆だと感じました。筆塗りをさらに楽しみたいモデラーにおすすめできるシリーズです。
それでは、また来週!
